ネズミの知能2 学習能力と躾

受験シーズンです。電車で勉強している学生さんが目立つ季節になりました。

学生さんと比べるのも失礼ですが、ネズミにも学習能力があります。
しかも、体験したネズミだけでなく、その家族や群の仲間で学習した内容を共有します。
この点がネズミ駆除においてやっかいなポイントになります。

例えば、
ネズミを殺鼠剤で駆除しようとします。
(警戒心の強い生き物ですので、すぐには食べないこともありますが、)
ある一匹がうまく食べてその場で死んだとします。
すると、
そのグループのネズミは同じ殺鼠剤を食べなくなります。
餌と仲間の死骸の関係から学習し、
「良い匂いでおいしそうだけど、殺鼠剤は毒だ。」
と学習するのです。

例えば、
ネズミが出ると調査に伺ったとします。
その際、念のため普段開けない天井の点検口も開けて調査しました。
すると、
あれだけしていた音が翌日から全くしなくなりました。
しかし3週間後、
また音が始まりました。以前より激しい音です。
ネズミは点検口を覗く敵がいる事を学習し、様子を見て鳴りを潜めていただけだったのです。
どうやら新しく生まれた子ネズミが戯れて遊んでいた音でだったようです。

何故子ネズミかというと、
まだ親の躾が行き届いてないからです。
そう、
親ネズミは子ネズミを教育します。
教育されたネズミは簡単には捕まりません。
特に、
過去駆除業者に捕獲された仲間がいる場合などはより警戒心が強く、
子ネズミですら罠にかかりません。
経験豊富な親玉ネズミになると、
我々をあざ笑うかのように粘着シートを動かことすらします。
逆に、
親玉ネズミや親ネズミを駆除できれば、
今までか嘘のように子ネズミが捕まるようになります。
おそらく親のコントロールが無くなるからでしょう。

学習能力を利用する手もあります。
例えば、
毒性の無い餌をしばらく与え、ある時急に殺鼠剤に変えて食べさせる。
事前に粘着シートを敷き詰めておいて、いつもの時間いつものように店を出る。
“ふりをする”。
この時、
「お疲れ様でした!」と声を出したり、
鍵を閉め、シャッターを閉じる音をさせるのが重要です。
そのまま、中で待機していれば10分ほどで、
いつものようにネズミが動き出すでしょう。
ネズミは人間の行動を把握しているのです。

聖書や古事記にも記述があるくらい太古から人間に害をなしてきたネズミ、
高度に技術が発達した現代においても未だに決定的な対処方法がないのは、
ネズミのこの学習能力の高さゆえなのかもしれませんね。